作品コメント
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- 小泉秋歩
本格派・現代バトルアクションファンタジー!
長く美しい黒髪を血で濡らしつつ、女子高生・月島七瀬は、闇の中を孤独に戦う。
向かう敵はヒトに非ず。悪意に満ちた、とてつもなく強大な力を持つ「魔物」。
携える武器は長銃・ロンギヌス。
彼女が戦う理由はただひとつ。
それは■■を消去(デリート)すること――
現代日本を舞台とした、王道バトルファンタジーです。
短く設けられた「序章」がいわばこの小説の世界観を説明するチュートリアル的な位置付けにあって、それに続く本編は「空野陽」というごく普通の男子高校生の視点から描かれています。
まずこのチュートリアルが謎めいた雰囲気いっぱいで、読者の興味をぐっと惹きつける良い効果をもたらしています。
「ボーイ・ミーツ・ガール」のスタイルで始まる本編は、七瀬を守ろうとする陽の成長物語でもあり、何度も何度も挫けながら、それでも立ち上がり戦おうとする主人公達の姿にハラハラさせられつつも応援したくなってしまいます。
硬派で直球勝負なファンタジーがお好きな方にオススメ!
美しく寡黙な少女が巨大な銃を掲げつつ凄惨な戦いに挑む、というシチュエーションに萌える!という方もどうぞ(笑) - Teller
人間を好きになっていく作品
緻密な状況描写、スリル満点のバトルシーンに、頁をめくる手を休めさせてくれない数々の謎、伏線。
それでも自分が特筆したいのは、作者さんがあとがきで述べていたようにこれが「人間大好きな作品」である事です。
辛い過去、過ちを犯した自分。
そんな過去や自分自身との葛藤が、魔族という力量的に優位にある者たちとの戦いの最中で顕在化し、主人公たちの前にもう一つの敵として立ちはだかる。
嘆いたり、逃げたり、知らない振りをするのは簡単。
しかしそれを真っ向から受け止め、乗り越えていく事で人は成長するんだと改めて痛感しました。
そのような意味でこの作品は「人間を好きになっていく作品」だったと思います。 - 音弾 奏
すごいです!
文章・風景描写等が、非常に上手いと思いました。読んでいる過程に置いて、苦労する事無く頭の中で描かれる文章力は圧巻の一言です。
またすらすらと読める中で、非常に読みごたえもあり、様々な伏線も張り巡らされている為、色々な憶測を巡らせたりしながら読みましたがいい意味で裏切られました。
なるほど! と言うかまさか、こんなというかかなり驚かされました。
戦闘シーンもテンポもよく、非常にカッコイイです! - ひうぜ
★素晴らしい表現力、文才
◆全てにおいて流麗に築かれた文章は、最後まで読み応えがありました。
ディティールの深さや表現力、語彙力は正直なところ、驚きです。
ただ望むらくは読みやすい視点の配慮、口気と地の文のバランス(一人称で書く場合のセリフと説明文の統一性)にも気を配ってほしいなと思いました。
ストーリーに関しては、若干テンポに揺れが感じられるものの、話の運びも伏線の使い方もしっかりしていて優れた作品に仕上がっていると思います。
並々ならない文才と情熱が伝わって来ました。
これからも執筆活動頑張って下さいね。 - 累以
タダモノじゃない Σ( ̄□ ̄;
大人の皆様にオススメする小説・第4弾は、
初のファンタジー作品。
序章からノックアウトされました。
これはマズイ・・・と一旦離れ、興奮により沸騰した感情をクールダウンさせ、欠点はないものかと重箱の隅をほじくる、いや削る、いやいやドリルで穴を開けるくらいの意気込みで、意地悪な読み方をしましたが完敗です。
完成度が高く、『さぁ読むぞ!』という気合がいりません。
「次はこちらです。さぁ、どうぞ」と差し出されるかのように、
目の前の文章を目が勝手に追ってしまいます。
そして、なめらかに情景が頭の中で組立てられる。
それも労せずして鮮明に。
その鮮明さゆえに、時として目を背けてしまう事も。
あちこちに伏線が敷かれ、読み手の興味を途切れさせず、
全ての描写も隅々まで細かく丁寧に描かれています。
主人公の女子高生がクールで格好良く、
戦いのシーンは圧巻。
余談ですが、HPそのものも凝っていて魅力的。
更に、作品のスリリングなイメージに反して、
爽やかな管理人さんと掲示板でお話しするのも楽しみの一つ。
ブログも笑えます。
きっと癒されますよ。