なんで僕はダメなの?

作者kumi

双子の兄は、なんでもできる完璧人間。
双子の弟は、くっそー普通の人間。
という格差のひどい家庭環境で育っていく弟の物語です!誤字があったりしたらすいません。

僕の母は、有名ファッション誌の編集長。そして父は有名ブランドの社長。なので僕はよく、「金持ちでいいな〜」と友達(?)に言われる、でも僕はそこまでいいとは思わかなかった。その理由は、僕には双子の兄がいるせいだ。兄と僕は結構顔が似ている。まぁ双子なのでそれは普通だ。でも……兄の方は偏差値の高い高校に行ってるし成績優秀、運動神経めっちゃいい。それに加えて女子にはモテモテ、彼女持ち、母が編集長をしている雑誌の専属モデルをしている。

僕は……通う高校は、普通の男子校。成績、運動は普通。モテることも特に無く、彼女もいない。友達も普通人並にしかいない。雑誌の専属モデルなんかもやってない。くっそ普通な僕に転機が訪れた!!それはアニメにハマったのがきっかけだ!特に好きなジャンルはBL。運がいいのか悪いのかわからないけど、 僕の学校はBL好きが多かった。それをきっかけに友達がかなり増えた!とても順風満帆の毎日が続くはずだったのに……親にバレ「BLなんか気持ち悪い!そんな趣味やめなさい!」と言われてしまった。そして僕がいっぱい隠し持っていたBLの漫画、ドラマCDが捨てられかけた事もあった。

そこから僕は親と喧嘩し兄も僕の事は否定をしており、家が大っ嫌いになった。学校に行って友達と話しているととても楽しいのに、家に帰るとみんなに冷たくされて凄く辛い。なので僕は学校と家の温度差が耐えられなくなり、学校に行っても家に帰ると冷たくされるという不安に追いやられてしまい学校が終わってほしくないって思いが強く情緒不安定になったりする事が多々ありみんなに迷惑をかけないようにって事で不登校になってしまった……

それからは友達とはメールや、カメラ電話などでやり取りを少ししていた。「本当は学校行きたいのに……」

不登校になってもう1週間ぐらいたった月曜日の夕方……僕に会いたいと誰かが僕の家に訪問してきた。誰だろう。僕は恐る恐る玄関の扉を開ける。知らない人だ。でも僕と同じ高校の制服を着ていた。

一体この男の人は誰なだろう……?

「あっ…あの…どちら様でしょうか…?」