麻井深雪

展開に引き込まれる
第一章はナンパとも言える出会いから不思議と魅かれ合うレイジと涼香の話。
愛はいらないけれど温もりが欲しいセックス依存の女子高生涼香。
冷めた彼女のツッコミと天真爛漫なレイジのやり取りがコミカルで、会話だけでもずっと読んでいたくなります。
少しずつレイジに心を開いていく涼香が微笑ましくて温かい気持ちになりました。

続く第二章は涼香の過去。
何故、涼香は愛のないセックスを繰り返すのかが明かされます。
展開はひたすら重く、その中で手を差し伸べてくれる誉の存在に救われます。
が、第一章ですでに「好きな人とセックスしたことがない」と述べているので、誉との恋愛は成就しないことが分かっているのでやはり切ないです。そして意思と関係なく誉を裏切る行為を強いられる涼香。
それが原因で兄から受ける侮蔑の言葉。
どうして、と胸が痛みました。

まだ第二章は更新途中ですが更なる悲劇が待ち受けている予感を匂わせています。

早くレイジが涼香の心を救ってくれることを望みます。
高い文章力に引き込まれ、一気に更新分まで読んでしまいました。

続きも頑張ってください。