タイヨウの子猫

作者みりあ

遠い昔に出会った男の子を忘れられず、恋をしない女子高生・心寧(ここね)。
ある日、面影が懐かしい彼と出会ったのがはじまりだった…
どうして?こんなに苦しいの?



ふとしたとき、

思いだす。


小さな手をつないで

夕焼け道を歩いた


なにもしらない

ちっぽけなわたしは

ただその手を

強くぎゅっと握った


わたしが恋をしないのは

今も彼の笑顔を

遠く思いだすからだろうか