キミに、何も言えなかった。
その哀しみが、ワタシを狂わす。
キミに、何も伝えられなかった。
その無力が、ワタシを押しつぶす。
行き場を失った、オモイが。
逝き場を消した、ココロが。
ワタシの内側から、絶叫する。
助けて。
ただ、キミを愛していただけ。
苦しみたかったわけではなく。
泣きたかったわけでもない。
ワタシは、多くを望んだことはなかった。
ただ。
キミを愛していたかった。
それだけが。
それさえも、叶わなかった。
抱きしめたい、とか。キスしたい、とか。
愛って、そんな可愛らしい感情じゃなかった。
狂いそうになるほどの想いが、愛だった。
今だから、遺すことができる。
ワタシは少し、大人になったのかもしれない。
幸せ、だけじゃない過去を・・・。