森の奥深くには、恐ろしい魔女が住んでいるという。退屈な彼女の心を溶かしたのは、一人の男だった───どうやら魔女は面倒な男に懐かれてしまったらしい。
深い深い森の奥
荒れ果てた草木は光を閉ざす
「あの森には凶悪な魔女が住んでいる」
人々はそう言って誰も近付こうとしない
そう、誰も────
「なぁ俺を雇ってくれ」
「……は?」
…危うくベリーを落としてしまうところだったじゃないか。