「ごめんな。」
淡々と言葉を並べて
あたしに傷つく暇も与えないで
君は一方的に終止符を打った。
いつもなら
泣いたり、
ひどい事言ったり、
叩いたりできたのに。
なんでだろう。
今は、あたしと君の前に
一枚の分厚い壁があるみたいに
触れることができない。
あたしの心の声も届かない。
ただ、自然と涙が落ちる。
それを拭うことも拭われることもなく、
君は笑ったんだ。
「……怒んなよ。ばーか。」
なんでだろう。
何も言ってないのに、
君は私の考えてることがわかるのは。
そうやって君は笑ってるのに、
その笑顔が泣いてるみたいに見えるのは。
君の笑う顔を見て、
君の弱い部分を初めて見た気がしたのは。