先輩日記【完】

作者春川こまち

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「泣かないで。」そう言って先輩はキスした。

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「ほっとけなかったんだ」

(先輩は、言った)

「良い友達になれそうだね」

(先輩は、笑った)

「もう少し、このまま」

(先輩は、囁いた)

「どうして、気付いて

くれないんだろうね。」

(先輩は、泣いた)

「どうして来てくれないの？」

(先輩は、怒った)

「へーきだよ。」

(先輩は、強がった)

「間接キスしたね」

(先輩は、揶った)

「泣かないで。」

(先輩は、キスをした)

(先輩は、先輩は――…)

「ばいばい、春子ちゃん」

(先輩は、愛した)

＊　　＊　　＊

(私は、そんな先輩に恋をした)

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