雪が降る夜道。「ただいま」背中から聞こえた声に振り返ると、そこに立っていたのは―――忘れていた時間が、ゆっくりと、動き出していく。
「いらっしゃいませー」
バイト先に突然現れた、久々に会う男の子。
「俺、もう"あの頃"と違うから」
幼さが残ってない、私が知らない幼馴染み。
「こいつ、泣かせないでくれますか」
同じ学校の男友達が、急に―――