《靖明》が生まれ落ちた先に居たのは、あまりにも馴染み深い存在だった。
真実は、頑なな晴明(そふ)の思い込み故に捻じ曲げられてしまう。
「ま、あんな狸どうだっていいわ」
「だね!俺の一番は譲葉だし、あとはどうだっていいや」
《お前ら……ま、いいか》
陰陽師の一族の安倍の本家。
そこに待ち望まれて生まれた末の双子は類を見ない程に仲が良く、強かった。
挑むのは、安倍よりも古い【葛城】の闇。
その先に待ち受ける物は何か?
あっさり系おっとり少女とシスコン弟の出会いと戦いのお話。
※別時空で書いていたもののリメイクです。
書き始め
2016(平成28)年6月9日木曜日~