施設にいた私を引き取ってくれた人は、ヤクザの組長でした。
「こいつは俺の女だ。お前らもそのつもりでこいつと接しろ」
「よろしくお願いします!!姐さん!!」
「…不束者ですがよろしくお願いします」
私の居場所はここしか無い。
だから。
「…お前は花みたいだな、枯れた地に咲く一輪の花だ」
失わないようにしなきゃ。