脆くて淡い、温もり。

作者なつぅみ

毎年恒例。
季節は夏になり、
おじいちゃんちを訪れることになった。
いつも出掛けるとき
森に入ってはいけないと
うるさく言われた。
森に足を踏み入れてしまう。

あたしが6歳のときに

森で出会った。

お面をした男の人。



夏の日々。

「また、これるか?」

来年、再来年、あたしは

夏を心待ちにするようになった。