綿森霧絵
綺麗で、優しくて
だからこそ残酷な物語だと読了後率直に思いました。
恋愛そのものだと。
言葉、仕草、場面、一つ一つに誰かの想いがこもっている、
とても密のある作品です。
本郷寺先生と紡の対比が見事で、より二人の魅力が引き立っています。
どの人物の心情も繊細に伝わってきて、
その度にぎゅっと胸が締め付けられるようでした。
胸が張り裂けそうになりました。
どのような意味であれ、涙無しには読めません。
題材が題材なので誰もが楽しめる作品ではないでしょう。
でも、私にとっては大切でとても愛おしい作品です。
大好きです。