葉月 琉宇
あたたかくて等身大
不思議な温度のお話だな、というのが第一印象でした。
切なくて痛くて、でもきゅんときて、淡々とした描写の中にじんわりとしたあたたかみのある、魅力的なお話だと思います。苦しくてくるしくて、でも読み進める手が止まらなくて。文章が綺麗で丁寧だったので、決して軽いお話ではないけれど、とても読みやすかったです。
最後のページはぞくりとしました。今後3人の関係がどうなっていくのか、展開がとても楽しみです。
余談ですが、183ページから184ページあたりの、人生を1メートルに置き換えて自分の生き方をなぞるような表現がとてもツボでした。