暁人

見よ! これが壮大なる命のドラマだ!
何故? このような作品にレビューが付かないのかが不思議なくらい良い作品です。
この作品のテーマは、2つだと思われます。一つ目は、自分が自分であること。何者にも捕らわれず己が己であり続けること。
人は誰でも、自分にコンプレックスを持っている。ソノアやシフィアにリディアのように周りと違う形で産まれても、お互いを支え合い誇りを持って生きて行く。
2つ目は命であり、そして命あるものは死を向かえる。それは当たり前の事だけど……決してそれを軽く考えていけない。
命とは重たくて重たくて潰されそうになります。物語の中でカリスと言う少年が死んでしまうのですが、これは自然の摂理なら残酷なことこの上なく仕方ありません。
私自身、本当に彼が死んだ時、潰されそうになりました……。そして、シフィアにリディアも……あ、これ以上言うと、物語の盛り上がりに欠けるのでこの辺で…。場面の切り替えは、もう少し穏やかな感じだと、この世界にどっぷりと浸かれたかと思います。最後に……「お願いだ、止まってくれ!・・・シフィア、リディア! 俺は、お前らを犠牲にしてまで、父上や母上を助けたいわけじゃないっ!」
以上。