唯、単に、セーラー服に囲まれて過ごしていたかった私は、女子高の教師を職として選んだ。
表向きは、数学の冴えない先生であったが、
密かな楽しみがあった。
盗撮。
校内の、あちこちにマイクロカメラを設置した私は、
そこに映る、女生徒達のプライベートを
半分は興味本位、半分は見守るつもりで、
コッソリと盗見し続けていた。
しかし、この秘密の趣味が、発覚してしまった。
あろうことか、女生徒を殺そうとした、殺人未遂の犯人に。
その日から、私は密かに犯人探しをしなければならなくなった。
これ以上、女生徒が襲われないように。
そして、私の盗撮が知られないためにも。