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「イジメ問題」と「幸せの価値観」をテーマにしたシリアスラブ小説ですね。様々なテーマを含んだシリアスラブなのですが、今回は前半に比べてぐっとシリアス度が増していました。心理描写、演出のテクニック……レベルの高い作品でした。特に感心してしまったのは、様々な場面で湊の人間性が繊細に表現されている点でした。湊がどれ程までに素敵な人なのか……それが非常によく伝わってきました。そして時には、湊のささやかな心遣いと共に、主人公の精神状態がさりげなく表現されている時もあり、そのテクニックには驚きました(ちなみに、これは前半のレビューで書いた第4章後半、ゲームセンターでのシーンでも思った事です)。終盤では、イジメ問題に対する考察と共に、幸せに対する価値観や癒しについての作者さんの考えが語られていて、良い勉強になりました。最後には、タイトル「Re:Love」の本当の意味が分かり、なるほど!と納得しました。