涙衣

悲しいけれど、温かい。
まず初めに発想が素晴らしいです。
章が変わる毎に『そこに繋がるの!?』って驚かされました。


人それぞれ、様々な境遇で生きています。
自らの事情を優先してしまうのは生きている人間として、仕方のないこと。

しかしこの物語の登場人物皆がとにかく純粋で、過去の出来事を自らの中で吸収していきながらも、相手のことを受け入れようと努力しています。

そしてきちんと受け入れられた事実に人間の凄さを感じました。


人間の温かい部分を改めて認識させてくれる素晴らしい作品です。