理香
ひとを愛するきもち
優しい
悲しい
愛しい
彼女への…恵海へのきもちが、文字と文字の間から溢れている小説でした。
「彼の荷物になりたくない」
病を抱え、知らない土地で、健気に康之について行こうとする恵海。
「だからって何で、他の男に体を触らせるような仕事なんだっ」
月極駐車場の看板が、ボコボコになるまで殴った康之の気持ち。
すれ違う二人の気持ち。
だけど、だけどね、これって
愛だよ
純愛だと思う
わたしは作中の二人に、呼びかけたかった。
若すぎて傷つけ合う二人が
二人の体から心から流す血が、痛々しくて
一生懸命さが愛しくて
心に深く残りました。
同時に若年層の低所得を生み出す、日本の最低賃金の低さや、
パチスロなどのギャンブルや薬物、風俗についても深く考えさせられました。
理香