作品コメント
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- 章護
もうちょっと
ヤスがなんやかんやいって、スロット辞めて堅実にお金貯めてたら、もう
ちょっと変われたのではないかと思った。もっとヤスが根気強くエミの体調
こと気遣ってたら、二人はハッピーエンドになったと思った。 - 芙佳
愛することの難しさ
若い男女が偶然出会い、お互いに好意を抱き……というのは、よくある恋の始まり方。
ただ、彼女は根の深い心の病を抱えていた。
彼女の苦しみに同情し、自分が何とかしてあげたいと思う主人公。それが空回りしかせず、互いに好き合いながらも、どんどん悪い方向へと向かう不健全さ。
まさに共依存の関係。
彼は度々自分を責めます。自分が弱いから、思いやりが足りないから、本当の愛ではないと。
その姿がとても痛々しくて、涙がこぼれました。あなたは彼女のために精一杯頑張った、そこには誠意があり、ちゃんと愛もあったよと伝えたい。
ただ難しいことに、精神的な病気は「優しさ」では救えないということ。精神科医の一番の心構えは「患者に、決して同情しないこと」だと聞いたことがあります。
愛されたいという欲求が強いあまり、異常な行動で人の関心や同情を引きたい患者に、同情をして引きずられては治せない。恋人には難しい役割だと思います。
辛い経験を乗り越えて前を向いた二人が、今は幸せに笑っていますように。心からそう願います。 - 和真
共依存
メンヘラで自傷癖のある恵海とタバコ、ギャンブルに依存しているヤス。
ACにしろ他の病気にしろ、ヤスは恵海の病気を知ろうともしません。恵海が怪しいと思えばプライバシーも考えずに勝手に相手のものを見てしまいます。腹が立てば家を出ていってしまいます。そして恵海もヤスに愛されたいとそればかり望んで様々な方法で気を引きます。お互いにすごく自分勝手で自分のことしか考えていません。
しかしヤスは次第にお互いに依存しあって傷つけあってこれが愛なのか、愛していると言えるのかと自問するようになります。そして愛してなかったのではと気づいた瞬間、別れることを決意します。
私もこれを読んで依存と恋愛は境界線が曖昧だなぁと思いました。好きだから付き合っているなのかただいないと寂しいから付き合っているのか、自分でも分からなくなることがよくあります。
そんな誰もが感じたことのある悩みを描いた作品だと思います。 - 亜希
最も深く考えさせられた作品
↑最高点って何だろう…
ふと思いました。
正直言って、評価だとか批評だとかそういう対象の内容ではないです。
とても、重みのある作品でした。
この話が、私の記憶から消えることはないと思います。
それほどまでに深く考えさせられ、自分自身を省みました。
AC、統合失調症、不眠症、摂食障害、自傷癖、薬物依存…
恵海さんの置かれた環境を知り、家庭や親子関係の大切さをあらためて感じました。
ACにしても統失(多重人格)にしても、こうであってほしいという願いと現実とのギャップが招く病気です。
特に、統失は虐待との因果関係が強いとされています。
理想が叶えられない辛さから、別人格が生まれてしまうのです。
ヤス君のまっすぐな思いと、恵海さんの
どうすることもできない辛さを思い、とても切なくなりました。
ぜひ、皆様にも読んでいただきたい作品です。 - 理香
ひとを愛するきもち
優しい
悲しい
愛しい
彼女への…恵海へのきもちが、文字と文字の間から溢れている小説でした。
「彼の荷物になりたくない」
病を抱え、知らない土地で、健気に康之について行こうとする恵海。
「だからって何で、他の男に体を触らせるような仕事なんだっ」
月極駐車場の看板が、ボコボコになるまで殴った康之の気持ち。
すれ違う二人の気持ち。
だけど、だけどね、これって
愛だよ
純愛だと思う
わたしは作中の二人に、呼びかけたかった。
若すぎて傷つけ合う二人が
二人の体から心から流す血が、痛々しくて
一生懸命さが愛しくて
心に深く残りました。
同時に若年層の低所得を生み出す、日本の最低賃金の低さや、
パチスロなどのギャンブルや薬物、風俗についても深く考えさせられました。
理香 - 藤林 來未花
『愛する』と言う事を考えさせられるお話。
彼女も彼もひたすら一生懸命だった事。
不器用過ぎてお互い想いを伝えたくても伝えられない。
お互い。
『いつか?この想い気づいてくれる』
そうどこかで信じていたけれど
お互い嫌な部分を見てしまい逃げてしまう…
と言う繰り返し。
こういう感情は誰しも必ずある感情だと思います。
リアルに体験された部分もあるんだろうな…と思われた文面には心が痛いですが共感する部分でもありました。
時間が経って気付いた事がきっとたくさんあるのだと思われます。
そんな想いがたくさん詰まった作品☆
少し大人になった方には読んでみると
自分の過去の恋愛を良い印象で思い返される作品です。