日下奈緒
落書きのメンバーがわかった時はゾクゾクしました
高校生の身分で隠れて煙草が吸える場所を探す主人公のコウ。
その中で裏のトイレを見つけ、一時の安らぎを得る。
やがてトイレの壁に落書きがされるようになり、一種の交流場所になる。
そんな面白そうな設定の元、事態は一変。
落書きの内容が、現実になるのだ。
その途端、浮かび上がるのは“落書きした人は誰?”という事。
そしてコウも久慈という女子高生も襲われるようになる。
犯人を追って、知らない影が近づきと、ホラーともミステリーとも取れる内容に、次から次へとページを捲っている自分がいました。
犯人に襲われそうになった時に駆け付けた友人達。
明かれる落書きメンバーにテンションは上がっていき、犯人は意外に身近な人だと知る。
とても面白く、魅力的な作品だと思いました。
その分もう少しと思ったのが、犯人を捕える部分。
もう少し手こずった方がよりミステリーっぽくなったかなと。
それでもノミネートに相応しい作品だと私は思いました。
素敵な作品ありがとうございます。