私たちの始まりは、先輩のメアドの打ち間違いからで。知り合うはずのなかった私たちは、ゆっくりと交わっていく。
先輩との始まりは一通の間違いメールから。
「優乃ちゃんといると楽しいわ。」
…ねぇ、先輩。それはどういう意味ですか?
先輩の瞳の奥には、いつも私じゃない誰かが映っていて
だけど私は、今日もそれを
「ほんとですか!? 嬉しい! 私もです!」
…見ないフリ。