「……うぜぇ」「…黎音先輩が喋ったー!!」…たとえ、それがどんな言葉であったとしても、先輩の声を聞けただけで、幸せになれるんだ。―強がり一途♀×最強不良♂―






「…黎音先輩っ!!!」






あの日、彼に初めて会ったとき、

あたしの心は彼の綺麗な瞳に奪われたんだ。



だからたとえ、







「……うぜぇ」








彼があたしを覚えていなくても、


彼が冷たくても、


彼の、彼らの半径1メートル以内に自ら近づいてはならない、という暗黙の了解が存在しても、




あたしは、










「…黎音先輩が喋ったぁー!!!」








…あきらめない。











強がり一途♀×最強不良♂