さよならルール

作者芹夏








私は、あのとき悔しさと虚しい気持ちだった。


だけど偽りでも笑顔でいなきゃ


って思った。



笑顔で仲間のメジャーデビューを祝えていたと思う。




あんな笑顔、偽りだったけど






____偽りの笑顔はいらない




私が初めて作った曲の歌詞にそう

カッコつけて書いたくせに


歌ったくせに、




一番、強がって偽りの笑顔を見せていたなんて………





私は、あのときの記憶をすべて消した。






















でも、頭の奥にある"感覚"が



まだ覚えていた。