私には、付き合っていた彼氏がいた。
普通の彼氏ではない。
彼の職業、ホスト。
私の職業、キャバ嬢。
夜の世界の掟は絶対だ。
掟を破るモノには、罰が下る。
掟を破った禁じられた恋。
恋の始まりは、ゲームでした。
今思えば、恋もゲーム。
彼のお店の先輩が私がゲーマーだと聞きつけ私に、掟を破ってまで近づき、会ってしまう。
地位も金も仕事も、お前が嫌なら全部すててやる。
だから、おれのものになってくれ!
人生で、一番言われて、くさくても、うれしい言葉でした。
アニメ好きでゲーム好きで、二人でいつも、ゲームをしていたよね。
あの日の彼の先輩の手の感触がいまだ忘れられない。頭をなでる、そんなベタな行為ですら、愛おしかった。
俺様キャラが変わった瞬間。
私は、あなたにひかれました。
でも、そんな幻のような恋から逃げた私。
二人の愛は永遠では、なかったんだね。