昔々あるところに
御神木の大椿に護られた
小さな村がありました。
三体の兄弟神は
仲良く村を護り、
村人もそれに感謝し、
毎年春に祭りを行って神様を労いました。
しかしある年の祭りの前の春
村に強い疫が入り込み、
作物は枯れ、病が流行り、
村人は次々と倒れました。
神様達も手を尽くしたが
何とか疫を追い出した頃には
村は酷い有り様でした。
村を護りきれなかった神様に怒った村人達は
大椿の木を斬り倒してしまいました。
これに怒り嘆き
狂った三体の神様は、
村人を一人残らず食べてしまいました。
半分悪霊となった神様を哀れに思った天の神様は
これ以上三匹が罪を重ねないよう石に変え、
地獄の底の牢屋に閉じ込めてしまいました。
これはその何千年も後の話。
昔書いてた同タイトルの再録です。
若干色々弄ってあります。