世界最凶の権力を持った女がある不良高に現れる。彼女にとっては、暴走族などただの暇つぶし。美形不良たちは彼女に振り回されるが、彼女にはある目的があってー。
『ただの暇つぶしだよ』
女は手を血で染めながら、
不敵に笑った。
俺たちはその横顔を
ただ見ていることしか出来なくて。
だけど、彼女はもう片方の顔を
決して見せてはくれなかった。
あの時、あの場所で
手を掴むべきだった。
彼女が逃げないように、
強く、その手を
握りしめるべきだった
今更、俺たちは後悔してる。
あの時、お前はどんな顔で、
どんな想いで笑ってた?