底知れない闇に覆われたそれはまさに漆黒。何にも染まらない”黒”。それなのに、少女の過去と手は真っ赤な”紅”に染まっている。

「大事なら守り抜け」



––––––誰一人として守れなかった。




「失うことに慣れるな」




––––––大事な人達を手放してきた。





「死ぬ気で守りてえ仲間、見つけろ」




–––––––かけがえのない宝物だった。




けど……





『もうこれ以上、私のせいで犠牲者を出したくない』






–––––––痛みを知るから、優しくなれる。



そして、無駄な血を流すことを拒絶する。






処女作です。

誤字脱字多々ありますがご了承ください(°_°)