百華
好き嫌いが別れるかもしれないけど、私は大好きです。
最初はよくある不良物かと思いスルーしてました。
でも、坩堝を読んで作者様の他作品が気になり、こちらも読んでみました。
最初は、恋愛モノ?一人称?とちょっと驚きましたけど…。
坩堝もそうだったけど、汚い醜い残酷で狂気を孕んだ登場人物達。
リアリティーがなさそうで、けれども妙に説得力があるのは、誰もが抱えている抑圧された闇を表現されているからだと思います。
私の好きなシーンに、全ての起こった出来事に理由があるという下りがあります。
~があったから、こうなった。
そうなったからにはそれなりの理由がある。
当たり前でシンプルな事だけど、これを鈴子に言わせた作者様にゾクリとしました。
つい、個人的なトラウマを重ねてしまいました。
それでも空白の未来へと救いを見出だした二人は、出逢えて良かったのだと思います。
最後に、舞台が舞台だったのでいつ坩堝メンバーが現れるかとヒヤヒヤしていました。
時系列がわかりませんので、杞憂だったようですが。
菜月様にみーくんがスカウトされなくて良かったと心底思いました(笑)