霧桐朔耶

深い
とても深く、引き込まれやすい謎に包まれた作品でした。

“復讐”というテーマのこの作品。実佳の揺れる気持ちがとてもよく表現されていて、わかりやすかったです。実佳はどんな選択をするのか? とハラハラしながら読んでいました。

また、神矢の実佳に対する想いもとても伝わりやすく表現されていて、神矢の応援をしたいという気持ちになりました。最後の神矢と実佳の別れのシーン、とても良かったです。

そして、ようやく再会できた賢悟と実佳に迫る不審な女の陰。後編への興味をそそられ、とても面白い終わり方でした。

1つ思ったのは、実佳が木々達と話せるという設定。また、もう1人の自分と話せる設定について。

いきなり実佳がそんな事を出来るという事を知り、こちらとしては正直その展開に疑問を抱いてしまいました。木々やもう1人の自分とは昔から話せるのか、またはその時初めて話せるようになったのかなどの説明を入れると良いんじゃないかと思いました。

しかし、描写も丁寧に表されていて、とても面白い作品でした。

これからも応援しています。

更新頑張ってください。