〝綺麗な私〟は、くるくると表情を変えて、幸せを見つけてはホッとしたように笑う〝綺麗な君〟が、宝物。それでも。今日も〝汚い君〟に、会いに行く。
冬の寒い電車の中、
春の暖かい本を読んだ。
首に真っ白なマフラーを巻きながら、
桜色の表紙の本を、泣きながら読んだ。
こんな青春が送りたい
こんな綺麗に愛したい
私は本が好き。
いつでも〝綺麗〟な君を思い出すから。
どんな〝汚い〟私でも、〝綺麗〟な世界に連れて行ってくれるから。
ガタガタと荒く揺れる窓の外に 君を浮かべた。
私は、自由で魅力的な 君に、