聖の人間らしさ
ハードボイルドな聖の心の内面が垣間見える、貴重とも言えるシリーズ第4弾です。

聖の助手である利奈の寝たきりの兄が4年ぶりに目を覚まして、ハッピーになる…かと思いきや、物語は思いもよらぬ展開となります。

今回、聖は真正面から事件に挑むことになります。普段口数の少ない聖が、暗号を解くために躍起になり、刑事と相談しながら鮮やかに解決していくさまは、非常に気持ちがよく、読者を先へ先へと導いてくれます。

また、並行して行われるもう一つの謎解きも興味深く、その間に育まれる二人の間の絆も見所です。

さらにこの回では、今まで謎であったいくつかの事柄も明かされています。

純粋にミステリーとしても面白いのですが、登場人物たちへの理解も深まる、重要な巻です。

絶対に見逃してはいけません!!!