ある事故が原因で入院している男と、その恋人の物語。
深く愛し合った2人が辿り着く結論とは?
- 最終更新日
- 2012/03/07
- 作品公開日
- 2012/03/06
- ページ数
- 完結 30ページ
- 文字数
- 5,611文字
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作品コメント
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- みさと
彼女の声が、作品から聞こえてくる恐怖 場面としては狭い病室のみで、あとは回想という至ってシンプルな短編。 作者さまの得意とする今回の“隠しトリック”は、『声』と題された節にある。 その『声』を順番に繋ぎ合わせると、亡くなった彼女の心の声が響くようになっている。 その囁くような呟くような声が、作品全体を包み込み、一層ホラー感を増している。 最後の最後まで、人形と会話する主人公。これもまた恐怖である。 ただ、“告白”というテーマに対して、同僚が発した言葉を赤字で使用しているが、その表現が少しぎこちなく感じたのが残念です。敢えて“告白”という言葉を強調しなくても、十分にテーマに沿った作品だと思いました。 これからも、練りに練った作者さまの作品、読みたいです。 ありがとうございました。
- オギクボ
ずっと一緒 病棟から始まる物語。主人公はバス事故から奇跡的に助かる。そして恋人も・・・ 会社の同僚から聞かされる意外な事実とは? 「ずっと一緒」タイトル通りのラストを向かえたと思います。 ただ、バス事故は何故起きたのか? そこら辺の伏線を絡めても面白かったと思います。欲を言えば過去をいじるとか・・・ ホラーとしては短編小説でまとまっていと思います。ぜひ、暇な時に拝読してみてください。
- 旬嘉
真実は?、 とある事故に巻き込まれた主人公は、病院で恋人に介抱される日々を送って いる。 退院したら、などや思い出話を語り合う幸せな日々。 だが、実はその恋人は事故の時に亡くなっていて――……。 そして、彼が語りかけていたのはその恋人が大切にしていた人形だった。 人の心の脆さか、それとも本当に人形に恋人の魂が乗り移ったものなのか。 そこの曖昧さと、愛するが故に人形でもよいと思う彼の恐怖。 テーマである告白を、上手く捻った作品だと思います。