十五年前、戦争に巻き込まれて故郷と母を失った主人公ラースは、流れ着いた街で住人達の世話を焼きながら宿屋の仕事をする日々を送っていました。
ある日のこと、ラースは街の宿屋にて、独特な雰囲気を漂わせた剣士と出会います。その後、街で騒動が起こったときに剣士が加勢に来てくれますが、その剣士は人を容赦なく斬り伏せる冷酷な心の持ち主でした。
人殺しを躊躇わない剣士を見て、剣は人を殺すためだけの道具に過ぎないのか、人を殺さずして守れないものとは何なのか、これまで深く考えずに剣を振っていたラースは悩むことになります。そして、立ち止まって考えに耽っていても答えは見出せないという思いが、ラースを世界への旅に駆り立てます。
旅の中で救いようのない悪と対峙したとき、ラースはどのように考え、どのように答えを導き出すのか。人を殺すことについて考える冒険ファンタジーです。
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