透き通る硝子の目
汚れを知らない貴方の眼差しに
触れてみたいって思った。
触れてみたら何か変わるかなって
期待していたのに特に変化は無くて
綺麗な君に触れたからって
穢れた が綺麗になるわけじゃないのに
奈落の底に差し込む光のようで
それは真っ白で眩くて
目が痛くて目を瞑るほど
柔らかい光
ただ焦がれているだけで良かったのに
遠くから見つめるだけで良かったのに
僕は柔らかい光に触れてしまったから
歪な心は純粋な光も蝕んで
黒く染めて行く。
穢れない君を何度も何度も
苦しめて
傷つけて
悲しませて
その綺麗な硝子の目が
濁ってしまえばいいのに。
2016/9/17
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