君の辞書、俺の名に栞【完】

作者milktea

図書室の窓際、君を見つけた。本を読む君に俺の心は奪われたけれど、君はまだ、俺を知らない。

そのページが終わったら




視線を上げろよ







何度も心で思う言葉は




一体いつになったら




この口から零れ落ちる?




思うだけじゃ伝わらないなら




いっそ君の生活に溶け込もう





まずは何から行こうか




そしたら、それは、




俺の、名前