きたみ まゆ

切ないくらい美しい
持て余すほどの激情
身を守るすべを知らない
むき出しのままの純粋さは

彼女が堕ちていこうとすればするほど
赤く輝きを増して周りを魅了する


たぶん、一生に一度
子供から大人に変わる時期にしかできない
見返りなど求めない
すべてをかけた捨て身の恋。


たくさんの苦しみと哀しさと切なさに
読みながら胸が苦しくなりました。


出口のない濃密な恋と
穏やかで暖かな時間

求めるものは何なのか
自分の居場所はどこなのか


切ないくらい美しい描写で描かれた
一人の少女の軌跡。

とても素敵な作品です。