第1章初恋
夏は、嫌いだ。特に雨が嫌いだ。
夏は一番雨が降ってくる。
そんな僕だが今はとても雨が恋しく感じていた。
今年で中二になった。けれど学校には、通っていない。
小6からいじめで不登校になっていた。中一の時頑張って中学に通ってみたが、五月下旬でまた、不登校になっていた。いじめといっても暴力まででは無いが、小1から、いじめを受けていると人間不信になりそうだ。
今日は、学校から呼び出しを受けた。
内容は、教室に行かない代わりに相談室に通わないかと言う事だった。家に帰ろうとした時雨が降ってきた。
俺は、雨が上がるまで学校の図書館に居た。
「早く止まないかな。」
俺は、本を片手に窓の外を見てみた。
雨は止むどころか激しくなっていった。
「ん?誰だ」
こんな雨の中外に出るやつは、誰もいないはずだ。
なのに校庭に学校の制服を着た1人の少女が立っていた。
彼女と目が合った気がした。
「 」
彼女は、俺に何かを言っているようだった。
そしたら彼女は笑顔で踊り始めた。その時歌が聞こえてきた。透き通るような声だった。雨の中綺麗な舞をし、透き通るような声で歌い、風で髪の毛がなびいている。
白い肌に黒髪がよく似合っている。俺は、彼女に恋をした。これが俺の、初恋だった。