流星
広がっていく世界
読み終えてから振り返ると、非常にシンプルな内容なのですが。
読んでいる最中は話がどう転がるか予想が付かず、ラストまでずっとハラハラドキドキが続きました。
教育学部に進学した主人公。
憧れの教師とその同僚。
卒業後も競馬場を通じて交流していましたが、憧れの柳原先生が思いもよらぬ提案を…!?
一方キャンパスライフでは。
入学後仲良くなった友達と、彼女に思いを寄せる男子学生二人。
そして高校時代の同級生がもう一人。
メインキャストに男性五人。
五人もいるとキャラの書き分けが難しくなり、混乱を引き起こしたりもしがちですが、この作品では一人一人が個性派というかキャラが際立っていて、五色それぞれ楽しめました。
高校から大学に進学すると、世界も広がっていきます。
人間関係も多岐に渡るようになり、出会いが増えて世界が複雑になる分、対人関係トラブルに見舞われることも。
それは避けて通れない道であり、主人公もそれを通じて精神的に成長していきます。
自分ももっと充実したキャンパスライフを送りたかった!と懐かしくなる一作です。