作品コメント
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- みち
理想と現実、大人とこども
憧れ(理想)が恋(現実)に変わる瞬間
が、ここに詰まっています。
社会勉強と称して始まったのは先生
とのお付き合い。経験値は違いすぎ
て翻弄されながらも「柳原貴一」と
いう人間に惹かれていく姿は同年代
の子達が読めば共感を、上の世代か
ら見れば懐かしさを、下の世代から
見れば憧れを抱くものなのかも。
一生懸命さっていうものを忘れがち
な大人に混じって、主人公はまっす
ぐ頑張る。
最後にちゃんと気づいているけれ
ど。そうなんです。
今の自分という現実は、変えられな
い事実なのです。向き合うことが、
大人への第一歩。頑張れさなちゃ
ん!
だがしかし。大人は思っているよ
り、大人さじゃなくて、子どもも
思っているより、子どもじゃないん
だよ。
読みながら、主人公のみならずそれ
ぞれのキャラの心まで読み取れるよ
うな作品。笑いと切なさと喜びがつ
まった、暖かいお話です(´ω`) - 流星
広がっていく世界
読み終えてから振り返ると、非常にシンプルな内容なのですが。
読んでいる最中は話がどう転がるか予想が付かず、ラストまでずっとハラハラドキドキが続きました。
教育学部に進学した主人公。
憧れの教師とその同僚。
卒業後も競馬場を通じて交流していましたが、憧れの柳原先生が思いもよらぬ提案を…!?
一方キャンパスライフでは。
入学後仲良くなった友達と、彼女に思いを寄せる男子学生二人。
そして高校時代の同級生がもう一人。
メインキャストに男性五人。
五人もいるとキャラの書き分けが難しくなり、混乱を引き起こしたりもしがちですが、この作品では一人一人が個性派というかキャラが際立っていて、五色それぞれ楽しめました。
高校から大学に進学すると、世界も広がっていきます。
人間関係も多岐に渡るようになり、出会いが増えて世界が複雑になる分、対人関係トラブルに見舞われることも。
それは避けて通れない道であり、主人公もそれを通じて精神的に成長していきます。
自分ももっと充実したキャンパスライフを送りたかった!と懐かしくなる一作です。 - 真紗美
ひとりの男性としての先生
大好きな
憧れていた先生
高校を卒業して
先生と生徒ではなく
ひとりの男と女になる。
でも
憧れていた優しい先生は
一歩離れてみてみると
強気な俺様
こっちの事も考えず
イメージがボロボロと崩れるけれど
とっても
人間的で魅力的。
枠を外れた時
先生がどう自分を見ていたか
自分がどう見ているのか
ドキドキしながら
きゅんきゅんしながら
読んでみて下さい。
読みやすくて楽しくて
書き方を間違えると
ドロドロきそうな感じですが
明るく楽しく
なぜか笑えてしまう場面もありで
とても楽しみました。 - 月森ゆら
贅沢すぎる社会勉強
高校を卒業した後は、大好きだった
先生による社会勉強が始まります。
なんて贅沢な……と思えるような物
語の中に散りばめられた切なさと、
ドキドキ感と、絶妙なツッコミ。
ほのぼのしながら笑えます。
ハラハラしながらも、なぜそこで笑
いをとる!?と思われるシーンもあ
り、気がつけば一気に読み終わって
しまいました。
特に主人公の目を通しての、”先
生”が”一人の男性”に変わった時の魅
力が新鮮です。
そして周りを取り巻く脇役達の中に
も、とびきりの曲者が一人。
登場人物がとても魅力的で、読みや
すくテンポの良い文章に切なさと笑
いを織り交ぜた、とても吸引力のあ
る物語です。
楽しませて頂きました。
感想下手で恥ずかしいのですが、オ
ススメです!