みち

理想と現実、大人とこども
憧れ(理想)が恋(現実)に変わる瞬間
が、ここに詰まっています。
社会勉強と称して始まったのは先生
とのお付き合い。経験値は違いすぎ
て翻弄されながらも「柳原貴一」と
いう人間に惹かれていく姿は同年代
の子達が読めば共感を、上の世代か
ら見れば懐かしさを、下の世代から
見れば憧れを抱くものなのかも。
一生懸命さっていうものを忘れがち
な大人に混じって、主人公はまっす
ぐ頑張る。

最後にちゃんと気づいているけれ
ど。そうなんです。
今の自分という現実は、変えられな
い事実なのです。向き合うことが、
大人への第一歩。頑張れさなちゃ
ん!
だがしかし。大人は思っているよ
り、大人さじゃなくて、子どもも
思っているより、子どもじゃないん
だよ。

読みながら、主人公のみならずそれ
ぞれのキャラの心まで読み取れるよ
うな作品。笑いと切なさと喜びがつ
まった、暖かいお話です(´ω`)