ブロンクス

作者ぴえろ

傷ついた心を癒すバーテンダーとその中で出会った女性たちの物語。
今宵はどんな気分ですか?

私がその扉を開けたのは偶然だったかもしれない。


でも導かれるように私はその扉を開けた。


「いらっしゃいませ」


落ち着いた店内に合うような、耳触りの良い声。

まだ若そうな紳士的な男性がにこやかに笑いながら目の前の席へ導く。


「こちら、どうぞ」


その夜、私は知らない世界へ踏み出した。


―――今宵もひと時の夢を。


--------2018/07/08追記--------

タイトルを変えました。

中身は変わっておりませんのでご安心ください