緑
良作
すごすぎますね。作者の感性が羨ましいぐらいに話がまとめられています。
以下ネタバレを交えての感想。
『チェーンメール』 あ、これが伏線だとわかりやすかったのですが、話のテンポや落ちまでの流れ、何よりも簡素な文体が味を出していたので良かったです。少し被った文章もあった気がしましたが、さほど気にならなかったので大丈夫だと思います。
『お母さん』 秀逸。その一言に尽きますね。上手く話がまとめられていて、逆にぞっとしました。たったの数Pであれだけの作品を描けることに驚きです。
『こっくりさん』 三編の中では一番大好きな話です。真相、落ちの付け方が上手く、思わず最後はうなってしまいました。感嘆、驚嘆です。こっくりさんのせい、と全て幽霊関係に丸投げするわけでなく、見事に心理が描けていて、見事に繋がりました。
上から目線のレビューだと感じられたら誠に申し訳ありません。ただ、書かずにはいられない作品でした。
是非、一読することをおすすめしたい。