三人の運び屋によって、私は運ばれる。光へ、闇へ。幸へか、不幸へか。 「品」であるだけの私には、何も分からない。
たけやんの仕事について、人に話すのは初めてだ。
きっと、たけやんの職業については多くの方が偏見を持つだろう……。
だが、それでも私は、彼の仕事について話をしたい。
私をここまで育て上げてくれた彼の仕事について……。
「この逃れられない呪いの悪夢から、
おまえをきっと運び出してみせる…」
彼は運び屋で、私は依頼品なのだ……。
[ホラー]