時代は近未来のヘイセイ中期。
二十星紀の終わりに発生した霊峰「不死山」の大噴火は日ノ本の国を東西に分断し、陰界である【穢れの国】に通じる門を陽界である現世に出現させた。
門から侵入して来た陰獣と呼ばれる負のエナジー生命体は、人・獣・植物・鉱物などあらゆる有機物、無機物と融合し人間を襲い始めた。
これに対処すべく政府は内閣調査室に特殊公安部退魔課を設置した。
陰獣と戦う特殊能力者の彼らを人々は畏敬の念を込めて【妖師(アヤカシ)】と呼んだ。
妖師とはヤマトの時代から陰獣と闘ってきた神族の末裔であり、日ノ本の国の象徴である神皇の天家(アマケ)の分家、表鬼道の月家(ツクケ):占術・呪術専門と裏鬼道の凄家(スサケ):仙術・武術専門の者達である。