「ピピピピ・・・」
・・・・「うっさいな。。」
黄色いカーテンがやけにまぶしくて、少し肌寒いせいか私は布団を頭まで持ってきてくるまった。
・・・・(って、今日何の日だ?)
そうだ、今日は人生初の高校の入学式だ。
「何で起こしてくれなかったの?!」
私はママに八つ当たりしながら食パンを加えて走った。
見事に電車は目の前を通り過ぎて、家から徒歩40分かかる
学校へ走ることにした。
(ダメだ。。。。間に合わない)
その時だった、後ろから、静かな声がした。
「あの・・・・乗っていきますか?」
その人は、自転車を押しながら、ゼイゼイ言ってる私に困った
顔で言ってきた。その顔はまさに・・・子犬?
そう!!子犬のように可愛かった!