大学生になったミチルが偶然出会ったのは、年上の冴えない男だった。ただの冴えない能天気な男だと思っていたのに、その男には大切な女性がいるとわかって――――?




その日の空の青さも、暑さも、帽子の乗ったいつもと違う頭の感触も。


そして、曽宮の大きな影も。



そこにあったすべてを、あたしは今も鮮明に覚えてる。









【 影 し る べ 】