いじめ、虐待、ストーカー、親の離婚、再婚、殺人、自殺、覚醒剤、病気、援助交際…。
絶望の中で生きた少女。
そんな少女を支えた、一人の少年。
ねぇ、
「壊してよ!!!ぐちゃぐちゃになって戻れないくらいに、壊して!!」
お願いだから、あんな“私”に戻さないで。
好きだから、と。
そんな言葉に縋ってきた私は、どうしようもないくらいに臆病で。
「―――堕ちても、いいでしょ?」
「っふざけんな!!!」
…それでも。
『大好きだったよ、ありがとう』
こんな言葉で、終わらせてくれてありがとう。
『 』