-その雨の向こうがわ-

作者EDENの賢者


 世界のすべてを記録するという、無限博物館と夢幻図書館。

 いつからか、こう呼ばれるようになった。

 ――知の箱庭、と。

 そこには、はるかなる時を越えて世界を見続ける、二人の賢者がいた。



   ***



 交わした約束も、


 大切な思い出も、


 どうか


 雨に流れないでいて…。



   ***



 切なる思いは、空の涙にも似ていて。