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細かい設定に驚き主人公の政史が立ち寄ったサービスエリアでさゆりと出会い、そして本当に短い期間なのですがとても長く感じるお話になっているこの物語。このお話を読んでまず思うのが設定の細かさ。国道○号線だったり道1つ進行方向がわかりように書かれているので物語と一緒にドライブしているような楽しさがあります。また政史の住む富山県内をさゆりに案内するシーンでは、名所や名産品の説明がセリフに入っていたりと、富山の方はよく知らない私ですが行ってみたいなと感じました。富山県は持ち家率が全国ナンバー1と言う事実にも驚かされました。大人の雰囲気が終始続きますが、その中にさゆりの自由奔放な我儘さやお互いに惹かれ合っていく姿が書かれています。不器用な2人が出した最後のウソに安堵と残念な気持ちが込み上げましたが、ウソは悲しい事でもあるけれど相手を守る為のウソもあると教えて頂いた気がします。